その昔（といっても4年前だけど）「MYST」というゲームがあった。マック用のソフトとしても作られてたし、プレステやサターンにもあったと思う。とにかくグラフィックが美しく、3DCGとはこういうモンだと、言葉抜きで説明してくれたゲームだった。

　私の記憶が正しければ、コイツのグラフィックはマックで作っていたと思う。ソフトは「STRATA」という3DCGソフトだったような気がする。ちがったっけ？　それは「シンカ」だっけか？　いや「MYST」もそうだった気がするなあ。ま、いいか。とにかくマック系の雑誌でもかなり取り上げられて、グラフィックの美しさが絶賛されていたのを覚えている。

　さて「MYST」は、ゲームとはいえ、シューティングじゃないし、アクションでもない。どっちかといえばRPGのような気もするけど、ちょっと違うかなあ。ま、かくいう私も、実はこのゲームはやってない。一部では（それ以外でも）かなり有名なゲームだったので、貸してくれそうな人もいたんだけど、結局やらずじまいだった。

　ま、4年前といえば、仕事が忙しくなって、はちゃめちゃになってたころで、ゲームをやる余裕もなかったと言えばなかった。じゃあ今は余裕があるのかと言われると、実は辛い。もしかしたら、4年前より時間がないかもね。でもそれは、仕事中に遊ぶというか、遊びながら仕事をするというか、そういう「技」を会得してしまったからであり、ず～っと仕事ばかりしているわけじゃないから、4年前よりは人間的な暮らしと言えば言える。ただ最近は「遊び」の方に気持ちがシフトしちゃって、結局締め切りに間に合わずに、徹夜するハメになるんだけどね。いや～、もうこの年になると徹夜はきついわ。

　で、なんの話だっけか？　そうそうゲームだ。

　件（くだん）の「MYST」は結局やってないけど、その続編が出た。「RIVEN（リヴン）」という。前作の謎なんかも明らかになるというし、CGも前作よりかなりパワーアップしているっていうんで、バイオハザードと同じくらい注目していた。

　で、今日、レンタルビデオ屋へ「X-File フォーシーズンVol.6」を返しに行ったとき、コイツを見つけてしまった。

　行き付けのビデオ屋は、ゲームも売ってる。で、店の中をごろごろしていたら「RIVEN」の字が光ってたのね。

「をををを！　ウワサのRIVENじゃんか～」

　手に取ったのがいけなかった。すでにそのときは、今日借りる予定の「XFile フォーシーズンVol.7」を手にしていた。それと一緒に持ってしまったのがいけなかった。

　で、くるくるゲーム・ソフト・コーナーを見ていたら「バイオハザード」もあったのね。「1」も「2」も。でもって「バイオハザード」の方が安い。う～ん、どうしようか……。あれだけ「バイオハザード」と言ってたんだから、こっちを買った方がいいか……。でも、ダメだった。私の手の中に入った「RIVEN」は、もう離れようとしないのだ。「買っちくり～」と、彼は無言で言っている。

　そういえば「RIVEN」を見つけたとき、私は何もためらわずに近づき、当たり前のように手にした。棚に戻すことなんて、考えもしなかった。そのときから運命は決まっていたようだ。

「ま、シューティング系はあんまり得意じゃないしなあ。バイオハザードは、結局は敵を倒さなくっちゃ進めないし」

　頭の中で、そんな言葉が響いていた。一体だれが言ったのだろう。たぶん私なのだが、私でないような気もした。で、私はその声に従ってしまったのだ。

　前日の「事件」も影響しているようだ。仕事で長久手へ行ったんだけど、一緒だった早川氏（24歳・男性・初対面）と「バイオハザード」の話で盛り上がった。とある喫茶店（Cats Cafeとかいったな）で彼は言った。

「やっぱ、バイオハザードは、すごいっすよ」

　で、私も燃える。

「夜中に電気消して、ヘッドフォンで音聞きながらやると『くる』って話だけど、そう？」

「そうそう、そうなんですよ。とにかく効果音とかも凝ってるし。ヘッドフォンだと、自分の後ろの方から音が聞こえたりして」

「きゃ～、怖そう！　すげー！」

「すごいっすよ～」

「でさあ、僕の友達がさあ、初めの場面で犬に食われちゃって、そこから全然進めないって言ってるんだけど」

「えっ？」彼は少し考える目になった。そして続けた。「それって、ちょっと、やばいっすよ」

「やばい？　なんで？」

「そこで犬に食われてるってことは、その先に行ったとしても……。やっぱ、やばいっすよ、それは」

　う～ん。どうやら私の友人は、めちゃくちゃ初歩で止まっているらしい。そこで犬に食われてるようじゃあ、先が思いやられるって感じだ。でも私は心が優しいので、友人に「お前なあ、そんなところで犬に食われてんじゃあ、全然ダメだって、24歳の子に言われたぞ～」なんて、口が裂けても言わない。だってそんなコトしたら、なんにも貸してくれなくなっちゃうじゃんか。

　話を戻そう。早川氏の話を信じれば（私はバンバンに信じている）「バイオハザード」では、初めに犬なんかに食われていてはいかんのだ。でも私の友人は「いつも初めに犬に食われる」と言っていた。う～みゅ。彼（友人）と私とのゲームの腕前は、そんなにかわらないと思う。となる……。

　結局私は、その時点ですでに「バイオハザード」に恐れをなしていたのかもしれない。そこへきて、今日の「RIVEN」発見事件だ。「RIVEN」も前からやってみたいと思っていた（といってもまだ今年出たばっかりだと思うけど）ゲームなので、ついふらふらと手に取ってしまったのだ～。

　で、買ってきたものの、まだ全然やってません。今日は土曜日だけど、明日も仕事しないと、締め切りが……。今日はちょっと、ぶらぶらしてしまったため、その分の仕事量が明日以降へ回るううう～。数日後に、きっと（また）徹夜が来るだろうなあ。でもいいんだ～。それが分かっていても、やっぱり遊びたいときは遊ぶの。それがいいのだ（はははは・力なく笑う）。

　そのうちに「RIVEN」の戦果をお教えしましょう。やりたい人は買ってね。ちなみに私が買ったのは、サターン版です。ホントはプレステ版がよかったんだけど、そっちは売り切れだったのだ。でもって、なんとCD4枚組。こいつを見たとき、私は徹夜の日が増えることを確信したのであった……（ま、いいかっ(^_^)）。

　てことで（なんとなく「イチオシ」っぽくないけど）今回の「イチオシ」は「RIVEN」。初めは「Guda-Guda」のコーナーに載せようかと思ったけど「バイオハザード」の話がここ（イチオシ）だったから、ここに載せます。てことで……。