いや～、今日は朝から笑わせていただきました（笑）。

　朝日新聞ホームページ（asahi.com）に7月11日付で掲載された「不幸のメール、連鎖断て　データ通信協が転送先アドレス」という記事なんですけどね。その文章を読んで、一瞬、わが目を疑っちゃいました。

　このページには、チェーンメールを防止しようとのことで、日本データ通信協会が対応を始めたという記事が掲載されています。チェーンメールとは、いわゆる不幸のメールなど、次々と知り合いへメールを転送させようとするもので、いろいろなパターンがあります。「このメールを止めると、それまでのパケット代の累積が請求される」とか、「メールを止めたヤツのところへ殺人者が来る」など、どう考えても「変」な内容なのですが、怖くなってつい、友人にメールを転送してしまう人が多いようです。

　で、何が面白いかというと……。この記事では、
「チェーンメールの処理は、受け取っても相手にしないでだれにも回さないのが基本だが、不安な人は、この専用アドレスに転送すれば、同センターが責任を持って消去するという」
　として、上記協会が設置したアドレスが表示されています。ドコモで五つ、ボーダフォンが三つ、auが二つです。もちろんドコモのケータイからボーダフォンのアドレスへ送ってもいいのですが……。

　でね、そのアドレスが問題なのです。たとえばドコモのアドレスの一つは、
　ｄａｋｅ００１＠ｄｏｃｏｍｏ．ｎｅ．ｊｐ　なんですよ。
　またボーダフォンのそれは、
　ｋｕｒｉ００１＠ｔ．ｖｏｄａｆｏｎｅ．ｎｅ．ｊｐ　です。
　さらにauに至っては、
　ｓｈｉｋａ００１＠ｅｚｗｅｂ．ｎｅ．ｊｐ　なんです！
　（朝日新聞掲載と同じように全角で掲載してありますが、実際に送信するときは半角ですね）

　一見、どうってことないかもしれませんが、それぞれのアドレスの頭を見て下さい。「dake」「kuri」「shika」……。これはどう見ても「ドコモダケ」「しまくり三兄妹」「auシカ」からとってるんですよね。

　「ドコモダケ」は、テレビのCMによく出てきたので、ご存じの方も多いでしょう。妙な（笑）キノコを「ドコモダケ」と呼び、「ドコモだけですよ、このサービスは」と宣伝しているわけですよね。これに対抗してか、沖縄セルラーが「auシカ」というキャラクターを登場させています。6月になって正式に発表したようですが、以前はゲリラ的（笑）に出ていましたっけ。またこれらに対抗するかのようにボーダフォンは「しまくり三兄妹」というキャラを出しています。

　今回のチェーンメール対応のアドレスが、それぞれこれらキャラクター名を使っているというわけです。日本データ通信協会が、どうしてこんなアドレスを採用したかは定かではありませんが、まあ言ってみれば「しゃれ」なんでしょうね。これを通した協会内の会議も、「しゃれ」が分かる方の集まりのようで。ま、こういうものは大歓迎。決して悪いことではないわけで、粋な計らいといった感じもしますよね。アドレスを覚えやすいですからね（笑）。

※上記の朝日新聞記事のアドレスは以下です。
http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY200507110186.html
朝日新聞は、リンクにうるさいので、アドレスだけお知らせします。